Debian Wikiによると、debootstrapはwrapper scriptで、好みに合わせてDebianまたはUbuntuの最小rootfs(ルートファイルシステム)を生成できます。Linuxを一から自分で設定したい人に向いており、Arch Linuxのpacstrapのような方式でLinuxシステムをインストールできます。
ただし、ここでの私の目的はそれではありません。作成したrootfsをスマホへ移動し、chrootまたはTermux prootで使い、スマホ上でDebian環境を動かすことです。
私はLinux PCでDebian rootfsを作成します。PCはx86_64アーキテクチャなので、PC上でARM64アーキテクチャのchroot環境に入るにはQEMUエミュレータが必要です。
PCを使いたくない場合は、少し回り道してください。まずスマホにchroot Ubuntuをインストールし、その中にdebootstrapを入れてDebian rootfsを作成します。この方法ならQEMUによる変換は不要ですが、rootなしのTermux環境からは作成できません。
- debootstrapパッケージをインストールします。これは大半のLinuxディストリビューションに収録されています。
arch-linstall-scriptsを入れるのは、便利なarch-chrootスクリプトがあるためです。
sudo apt install debootstraparch-linstall-scripts- x86アーキテクチャのPCでARMアーキテクチャのrootfsを作るには、
qemu-user-staticツールを使ってARM64命令セットをエミュレートする必要があります。
sudo apt install qemu-user-static- binfmtサービスが起動していることを確認します。
sudo systemctl enable --now systemd-binfmt.service- Debian rootfsディレクトリを作成します。
cd ~/Downloads
mkdir debian- Debian 12 Bookwormのrootfs作成を開始し、台湾のDebianサーバーからパッケージをダウンロードします。
sudo debootstrap --arch arm64 --components=main,universe bookworm debian12 http://ftp.tw.debian.org/debian/- インストール後、まず
qemu-aarc64をrootfsへ入れます。これで命令が自動的に変換されます。
which qemu-aarch64
sudo cp /usr/bin/qemu-aarch64 debian/usr/bin- chrootに入って初期設定を行います。
arch-chrootを使う場合、/procなどを手動でマウントする必要はなく、すべて自動で処理されます。
sudo arch-chroot debiancat /etc/os-releaseでDebianシステムであることを確認します。
設定が終わったらchrootを終了します。
exit- rootfsをtar.gzに圧縮します。
sudo tar -zcpf debian.tar.gz debian/*ADBでAndroidスマホへ転送し、スマホ上で展開します。
デスクトップ環境をインストールする手順は似ているので、ここでは繰り返しません。以下でコマンドを打つ手順も、先に上記のPC側で済ませておくことができます。
スマホにroot権限がある場合はchroot Ubuntuを参照してください。
root権限がない場合は、Termux prootを参照してデスクトップ環境をインストールしてください。


